資産運用や老後について考えたことがある方ならば、iDeCo(イデコ)という言葉は聞いたことがあるはず。
でも、iDeCoがどんな制度でどんな特徴があるのかがわからない!
という人もいるかもしれません。
今回はiDeCoの特徴やメリット・デメリットについてまとめました。
iDeCoとは「もうひとつの年金」
iDeCo(イデコ)は、老後に備えることができる私的年金制度です。
正式名称は個人型確定拠出年金。
まだまだ説明がわかりにくい!
という人のために言い換えると、国民年金や厚生年金などの公的年金にさらにプラスして積み立てることができる「もうひとつの年金」がiDeCoです。
自分で積み立てて運用する
自分で積み立てた掛け金(金額のこと)を、自分で金融商品を選んで運用するしくみです。
基本的には60歳以降になるまでは、受け取ることができないので注意しましょう。
iDeCoのメリット・デメリット
iDeCoのメリットとデメリットをそれぞれまとめました。
それぞれの特徴をしっかりと理解しておきましょう。
iDeCoの3つのメリット
1. 毎月5000円から積み立てできる
iDeCoは毎月5,000円から掛け金を積み立てることができます。
老後の資金を計画的に積み立てられるか心配……。
まとまった資金を用意できない……。
という人でも、お手軽にはじめられるかもしれません。
毎月5,000円以上の積み立てもOK
毎月の掛け金を5,000円以上にしたい!
という方は、毎月積み立てる掛け金を1,000円単位で変更することもOKです。
掛け金の変更タイミング
掛け金を変更できるタイミングは1年につき1回のみ。
掛け金の上限は?
毎月の掛け金の上限は国民年金保険の加入状況などによって異なります。
ご自身の加入状況を調べておきましょう。
2. さまざまな税制上のメリットがある
iDeCoの最大のメリットは税制の優遇。
さまざまなタイミングで税制の優遇を受けることができるので、しっかりとチェックしておきましょう。
積み立てタイミング
iDeCoで積み立てた掛け金は、全額が所得控除されます。
つまり所得税や住民税が、その年に積み立てた掛け金のぶんだけ軽減されるということ。
もちろん、その人の年収や掛け金によっては、控除される金額がちがうので覚えておきましょう。
運用タイミング
資産運用で生まれた利益(運用益)は、ふつう20.315%の税金がかかります。
iDeCoで運用した場合の利益には、いっさいの税金がかかりません。
受け取るタイミング
iDeCoで積み上げた資産の受け取り方法は2パターン。
どちらの受け取り方法も、それぞれの税制優遇を受けることができます。
一時金として受け取る場合 (一括) | 退職所得控除 |
---|---|
年金として受け取る場合 (分割) | 公的年金等控除 |
iDeCoのデメリット
1. 引き出せるのは原則60歳以降
iDeCoで積み立てた金額は原則60歳以降になるまでは引き出すことはできません。
デメリットがメリットになることも
iDeCoを60歳以降になるまでは引き出せない貯金箱として、活用することも可能です。
老後の資金を準備したいけど、貯金するのが苦手なんだよな~。
という人は、おすすめかもしれません。
2. 運用状況によっては損をする
iDeCoで積み立てた掛け金は、自分で金融商品を選んで運用します。
ただ、
運用に失敗したので、老後の資金が減ってしまった……。
となっては大変。
元本確保型からはじめよう
資産運用の知識がないので心配……。
という人は、基本的には元本割れしない元本確保型の金融商品から運用をはじめるのがおすすめです。
3. 手数料がかかる
iDeCoの口座を開設・維持するためには、いくつかの機関に手数料を支払う必要があります。
初回のみ
- 国民年金基金連合会
毎月
- 国民年金基金連合会
- 事務委託先金融機関
- 運営管理機関
- 口座を開設した金融機関
メリットのほうが大きい場合も
iDeCoで発生する各種手数料よりも、さまざまなタイミングで受けられる税制メリットののほうが大きい場合もあります。
運営管理手数料が無料の金融機関などもあるので、調べてみてください。
iDeCoのメリット・デメリットのご相談は
老後の資産に備えるためにはとても役立つiDeCo。
それぞれメリットやデメリットがあるので、加入前にしっかりと調べておきましょう。
iDeCoの制度について、もっと教えてほしい!
iDeCoの加入方法を知りたい!
という人は、マネカレの運営会社であるPWM日本証券にご相談ください。
こんな初歩的な質問でも大丈夫なの?
といった疑問も大歓迎です。
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