投資初心者でも実践しやすいとされる、ドルコスト平均法。
購入価格が平均化するメリットがあるため、効率的な資産運用をするためには欠かせない方法のひとつです。
今回は、投資初心者のためのドルコスト平均法の始め方についてまとめました。
あわせて、始めるときに意識しておきたい3つのポイントも解説しています。
ドルコスト平均法を試してみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
ドルコスト平均法の始め方
投資方法のひとつであるドルコスト平均法。
さて、どのようにすれば始められるのでしょうか?
さっそくですがドルコスト平均法の始め方について見ていきましょう。
定期的におなじ金額を投資する
ドルコスト平均法の始め方はいたってシンプル。
投資したい金融商品をひとつ選んで、おなじ金額・タイミングで定期購入し続けるだけ。
もちろん、
どのタイミングで、どの商品をいくら買おうかなぁ……。
といった判断をする必要がありません。
これなら投資初心者でも、かんたんに始められるかと思います。
ドルコスト平均法の特徴
ドルコスト平均法では、
- 価格が高いとき: 少なく購入
- 価格が安いとき: たくさん購入
するのが特徴です。
ドルコスト平均法のメリット
購入価格が平均化するため、
高値になったタイミングで商品を購入して後悔した……。
といった状態を避けることができます。
いわゆる高値つかみを回避できるというわけです。
ドルコスト平均法を始める3つのポイント
つぎにドルコスト平均法を始める場合のポイントを3つに分けて紹介します。
- 商品を選ぶ
- 長期的に運用する
- 分散投資する
それぞれの解説について見ていきましょう。
1. 商品を選ぶ
ドルコスト平均法を無理せずに続けていくには、どうすればいいのでしょうか?
ポイントは金融商品の選び方にあります。
できるだけ少額の金融商品を選ぶこと
できるだけ少額からリーズナブルに始められる金融商品を選んでいくことで、無理なくドルコスト平均法を続けやすくなるのです。
ドルコスト平均法に不向きなもの
金融商品のなかには、ドルコスト平均法に不向きなものもあります。
たとえば国内株式がそのひとつ。
国内株式はまとまった資金が必要な場合も
日本で売買できる株式の最小単位(最低売買単位)は、基本的に100株からとされています。
ふつうに国内株式を取引しようとすると、まとまった資金を用意しなければ購入できない場合もあるのです。
【タイプ別】おすすめの金融商品
ドルコスト平均法を活用しやすい金融商品はこれらの3つ。
- 投資信託
- ETF(上場投資信託)
- REIT(不動産投資信託)
比較的リーズナブルに始められるので、投資初心者におすすめです。
それでは、それぞれの金融商品の解説を見ていきましょう。
投資信託
ドルコスト平均法で購入しやすい金融商品の代表ともいわれるのが投資信託。
ファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家に、株式や債券などの金融商品を運用してもらう方法です。
リーズナブルに始められる
投資信託は、1万円ぐらいからのリーズナブルな金額で購入可能です。
とにかくお手軽にドルコスト平均法を試してみたい!
ETF(上場投資信託)
ETFの特徴
ETF(上場投資信託)が、ふつうの投資信託と違うのは「証券取引所に上場している」ところ。
そのために、株式のように売買できる金融商品です。
ETFの運用方法
ETFは、特定の指数(日経平均株価やNYダウなど)への連動をめざして運用されます。
1~10口単位で売買できる
1~10口単位で売買できるため、こちらもリーズナブルに始められる金融商品といえるでしょう。
REIT(不動産投資信託)
REITは不動産の投資信託
REIT(不動産投資信託)は、不動産を投資対象にしている投資信託です。
証券取引所に上場しているのはETFといっしょ。
株式のように値動きを見つつ取引をすることができます。
1口単位で購入できる
REITも1口単位で購入することが可能です。
不動産への投資なので、ハードルが高いかなぁ……。
1口あたりの金額は高め
ただ、1口あたりの購入金額が10万円程度からなのでちょっと高め。
投資信託やETFよりは資金力が求められる金融商品です。
2. 長期的に運用する
ドルコスト平均法がメリットを最大限活かせるのは長期投資。
短期間で「ドルコスト平均法」で投資した場合
短期間での投資でドルコスト平均法を実践すると、どうしても購入回数が少なくなってしまいます。
そのために購入金額を平均化するドルコスト平均法の最大効果が活用しにくくなってしまうのです。
ドルコスト平均法を始める場合は、長期的な運用を心がけましょう。
3. 分散投資する
時間分散
購入するタイミングを複数に分けることで、
高騰したタイミングで金融商品を買ってしまった……。
資産分散
同じ金融商品を購入するのがドルコスト平均法。
そのため、これだけでは資産(銘柄)を分散することができません。
ひとつの金融商品だけ持っている場合は、
その金融商品そのものが下落するリスクが高まってしまいます。
そんなリスクを回避するためにも、分散投資を忘れてはいけません。
ドルコスト平均法の2つの注意点
さいごにドルコスト平均法を始める前に知っておきたい注意点はこちら。
- 運用状況はこまめにチェック
- できるだけ自動積立を選ぶ
それぞれの注意点をしっかりと理解した上でドルコスト平均法を始めましょう。
1. 運用状況はこまめにチェック
ドルコスト平均法は、いわゆるほったらかし投資ができる投資方法。
ただ、運用状況をこまめにチェックしていくことは必要です。
運用成績がプラスにならない場合も
たとえドルコスト平均法を実践しても、運用している金融商品の成績がプラスになるとはかぎらないためです。
運用成績が悪い場合は
もし、運用成績が悪い状態が続くようであれば、投資する対象を変更することが必要になるかもしれません。
2. できるだけ自動積立を選ぶ
ドルコスト平均法を自分の手で実行しようとすると、
うっかり買い忘れた……。
金額を間違えて購入してしまった……。
また、
この金融商品の価格が上昇/下落したので、購入するルールを変えちゃおう!
などのように、購入するタイミングや金額のルールを、自ら破ってしまうケースもあるため気を付けなければいけません。
自動積立サービス
これらのケースを防止するのが自動積立サービス。
自動積立サービスを利用することで、機械的に金融商品を購入することができます。
人為的なミスや、人の気持ちの弱さにも負けることはありません。
もし、自動積立サービスでお困りのことがあったら、お気軽にお問合せください。
ドルコスト平均法が始められる自動積立サービス
ドルコスト平均法の始め方としては、
- 商品選び
- 長期運用
- 分散投資
の3つがポイント。
そして、買い忘れなどのミスを防ぐためには、自動積立サービスのご利用がおすすめです。
マネカレの運営会社であるPWM日本証券では、投資信託の自動積立サービスであるアセット・アクセルを提供しています。
ドルコスト平均法を月々1万円から始められるリーズナブルな自動積立サービスです。
ご不明点などがございましたら、お電話でもお問い合わせフォームからでもお気軽にご相談ください。