ドルコスト平均法とは?メリット・デメリットをやさしく解説|マネカレ

ドルコスト平均法とは?メリット・デメリットをやさしく解説

ドルコスト平均法といった名称だけ聞くと、

むずかしそうな専門用語だなぁ……。

といった印象を受けてしまうかもしれません。

たしかにドルコスト平均法は投資の専門用語です。
ただ、いちど意味を知ってしまえば、意外とかんたんなもの。

今回は、ドルコスト平均法の概要やメリット・デメリットについて、やさしく解説します。

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法とは、おなじ金融商品を決められたタイミングで、おなじ金額ずつ定期購入する投資方法です。
定期購入するタイミングは、毎週でも毎月でもOK。

  • 高値のときは少量
  • 安値のときは多量

で買い付けるため、続ければ続けるほど購入単価が平均化されるわけです。

よくわかるドルコスト平均法

ドルコスト平均法ではどのように購入すれば良いのでしょうか?
今回は、メロンを毎月40,000円ずつ定期購入した場合のシミュレーションをしてみました。

毎月の購入額 メロンの値段 購入量(個数)
40,000円 10,000円 4個 (多く購入)
40,000円 20,000円 2個 (少なく購入)

「高値つかみ」を回避しやすい投資方法

いちどに投資商品を購入する一括投資は、状況によっては高値のタイミングで買い付ける高値つかみとなってしまうかもしれません。
でも、ドルコスト平均法ならば投資商品の購入金額を平均化することができるので、高値つかみを回避しやすくなります。

そのほかのドルコスト平均法の3つのメリット

そのほかにもドルコスト平均法には、3つのメリットがあります。

1. リーズナブルにはじめられる

ドルコスト平均法では、買い付けを複数回にわたって行います。
もちろん、1回あたりの投資金額の負担を少なくすることも可能です。

そのために、まとまった資金を用意できなくても、少額での投資をスタートすることができます。

投資をはじめたいけど、まずは資金をいっぱい用意しなきゃいけないなぁ……。

と考える人も多いかもしれません。

そんなイメージとは良い意味でちがう投資方法がドルコスト平均法なのです。

2. こまかく相場をチェックする必要がない

金融商品の値段は、上がったり下がったりを繰り返すのが一般的。
そのために、金融商品を買い付けたい場合は、こまめに相場を確認していくことが重要です。

決まった金額で定期購入するのが「ドルコスト平均法」

ドルコスト平均法で金融商品を購入する場合は、これらの相場を確認する必要がありません。
相場とは関係なく、決まった金額で定期購入を行うためです。
そのために、金融商品の相場の上下(価格変動)のチェックに対して、あまり神経質にならずに済みます。

3. 長期運用で力を発揮する

投資する期間が長くなれば長くなるほど、ドルコスト平均法の購入単価は平均化されます。
買い付け回数が増えるにしたがって、高値と安値の平均値がどんどんならされるためです。

購入単価を下げられる場合も

場合によっては、一括で商品を購入する一括投資よりも単価を下げられるケースもあります。
安定的な利益(リターン)をめざすためには、大きなメリットといえるでしょう。

ドルコスト平均法の3つのデメリット

ドルコスト平均法に欠点がないかというと、そうではありません。
以下の3つが、デメリットとして挙げられます。

  1. 手数料がかかる
  2. 時間がかかる
  3. 一攫千金はねらいにくい

小銭とデメリットのブロック

1. 手数料がかかる

おなじ金融商品をおなじタイミング・おなじ金額ずつで買い付けるのがドルコスト平均法。
そのために、いちどに金融商品を購入する一括投資よりも手数料が増えてしまうおそれがあるのです。

まとまった金額で投資すると、手数料が割引かれるケースなどがそれにあたります。
手数料の負担が増えたぶんだけ、運用効率が下がりやすくなってしまうデメリットもあるので注意してくださいね。

2. 時間がかかる

ドルコスト平均法は、時間をかければかけるほど力を発揮します。
いわば時間を味方につける投資方法です。

逆にいえば、ドルコスト平均法の恩恵をしっかりと受けるためには、どうしても時間がかかってしまいます。
短期的な視点では、効果を実感しにくいかもしれません。

3. 一攫千金はねらいにくい

ドルコスト平均法は、コツコツと積み上げていく投資スタイルです。
すぐに大きな利益を得ることはむずかしいかもしれません。

リスクを覚悟したうえで、まとまった利益を手に入れたい!

といった人は、ほかの投資方法を検討したほうがいいでしょう。

ドルコスト平均法はどんな人に向いてる?

さいごに向いている人と、向いていない人の特徴を紹介します。

向いている人

相場を毎回チェックするのはめんどうな人

ドルコスト平均法は、毎回の買い付けのたびに相場を予想する必要がありません。
したがって、投資初心者向きといわれることが多い投資方法です。

リーズナブルに投資をはじめたい人

数百万円から数千万円などのような、まとまった資金を用意できない人にもおすすめです。
少額からはじめられるリーズナブルな投資方法といえるでしょう。

向いていない人

すぐに利益を手に入れたい人

ドルコスト平均法の効果を実感するためには、どうしても時間がかかってしまいます。

いますぐ投資で利益を手に入れたい!

といった人には、あまり向いていません。

一括投資のほうが利益がでるケースも

また、相場が上昇している場合は、一括で投資商品を購入する一括投資のほうが短期間で大きな利益をねらえるケースもあります。

まとまった投資資金を用意できる人は、一括投資と比較しながら検討してみるのも良いかもしれません。

ドルコスト平均法をご検討されている方へ

高値で金融商品を購入してしまう高値つかみを回避しやすいのがドルコスト平均法。
リーズナブルに投資をはじめられるので、継続しやすいといったメリットもあります。
長期投資をお考えならば、ぜひお試しください。

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この記事の監修者

 マネカレ編集部

マネカレ編集部による編集記事です。
マネカレは、2021年9月に開設された資産運用情報メディア。
今後も資産運用やIFAなどに関するさまざまな記事を配信してまいります。

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