NISA口座を開設して資産運用を始める人が増えていますが、ハードルが高いと感じる人も少なくありません。
しかし、NISA口座の開設や金融商品の買付はネットからもできるため、それほど難しく考える必要はないのです。
この記事では、NISA初心者のために、NISAでの口座開設の方法や金融商品の買い方をご紹介します。
初心者が注意すべき6つのポイントも解説しますので、NISAを始める前の不安もきっと小さくなりますよ。
今後の動向によって、情報発信・更新を随時行う予定ですので、引き続きマネカレをご利用ください。
最新情報などをはじめとしたご質問については、マネカレのお問合せフォームまたはPWM日本証券 (運営会社)で受付中です。
NISAの買い方の流れ
NISA口座開設から金融商品を取引するまでの流れは以下の通りです。
- 金融機関を選ぶ
- NISA口座を開設する
- 投資資金を入金
- 金融商品を取引する
それぞれの手順を詳しく解説します。
金融機関を選ぶ
まずはNISA口座を開設する証券会社や銀行などを選びます。
NISA口座を開設できる金融機関は以下の通りです。
- 証券会社
- 銀行・信託銀行
- 投信会社
- 郵便局
- 農協
- 信用金庫
- 信用組合
- 労働金庫
- 生命保険会社
どのような金融商品を取り扱っているかは金融機関ごとに異なります。
自分が投資したい金融商品を取り扱っているかをHPなどで確認してから金融機関は選びましょう。
2. NISA口座を開設する
銀行でNISAを始めたい場合は、NISA口座だけでなく総合口座(普通預金口座)と投資信託口座も開設する必要があります。
また、証券会社の場合は証券総合口座も同時に開設します。
口座開設に必要な書類
- NISA申請書
- 本人確認書類
- マイナンバーが確認できる書類
- 住民票の写し
本人確認書類として有効なもの
- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート
- 住民基本台帳カード(顔写真つき)
- 在留カード
- 特別永住者証明書など
※金融機関によって有効な本人確認書類は異なる場合があります。
郵送でのやり取りも選べますが、ネット証券やネット銀行などであれば、口座開設手続きは基本オンラインで完了するためお手軽です。
申し込みフォームに個人情報を入力し、必要書類の画像をアップロードしましょう。
後日、申し込んだ金融機関から口座にログインするためのIDやパスワードなどが郵送されてきます。
3. 投資資金を入金
金融商品を購入する前に、投資資金の入金を済ませておきましょう。
残高不足だと買付できないためです。
なお、証券会社の場合は証券総合口座へ入金すれば、NISA口座への振替は不要で買付できる場合があります。
主な入金方法
- ネット入金
- 銀行引き落とし
- 銀行振り込み
- ATMから
入金方法は金融機関ごとに異なるため、申し込み前に必ず確認してください。
4. 金融商品を取引する
投資資金の入金が済んだら、さっそく自分が投資したい金融商品を取引しましょう。
口座区分でNISAを選択して注文すれば、NISA口座での買付が完了します。
NISA投資可能枠の超過に注意してください。
初めてNISA口座で資産運用する場合は、どの金融商品なら利益が上げられるのか悩むものです。
そんな人には、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)への相談をおすすめします。
IFAはどの金融機関にも所属していないため、中立の立場から銘柄選びをサポートしてくれます。
資産運用の目的や投資資金の状況も合わせて、気軽に相談してみてください。
資産運用を成功させるうえで大きな味方となってくれるはずです。
NISAで初心者が注意すべき6つのポイント
NISAを利用して資産運用を始めれば、効率的にお金を増やせる可能性があります。
しかし、NISAを利用するうえでは次の6つのポイントに注意する必要があります。
- 口座開設はひとり1口座まで
- 購入できる金融商品は金融機関ごとに異なる
- 一般NISAとつみたてNISAは併用できない
- 非課税投資枠は再利用できない
- 損益通算や繰越控除はできない
- つみたてNISAはロールオーバーできない
1. 口座開設はひとり1口座まで
NISA口座は、複数の金融機関には開設できません。
NISA口座を開設できるのは、ひとりにつき1口座までです。
たとえば、銀行でNISA口座を開設すれば、ほかの銀行や証券会社・郵便局などでは口座開設できません。
初心者が間違いやすい点ですので、重複して口座開設を申し込まないよう注意してください。
2. 購入できる金融商品は金融機関ごとに異なる
口座開設する際に、どの金融機関を選ぶかで購入できる金融商品が変わります。
証券会社で購入できるのは上場株式・ETF・REIT(不動産投資信託)・株式投資信託などです。
銀行や郵便局などでは株式投資信託などを購入できます。
投資したい金融商品が別の金融機関でしか取り扱っていない場合は、金融機関を変更しましょう。
金融機関の変更は1年ごとに可能です。
変更したい年の前年の10月1日から、変更する年の9月30日までに変更の手続きをする必要があります。
ただし、その年にNISA口座で買付していると変更は翌年まで待たなければなりません。
3. NISAとつみたてNISAは併用できない
NISA口座を開設する際に、NISA(一般NISA)かつみたてNISAのどちらかを選ぶ必要があります。
両方を利用して非課税投資枠を増やすことはできません。
なお、1年ごとであればNISA(一般NISA)とつみたてNISAの変更は可能です。
4. 非課税投資枠は再利用できない
NISA(一般NISA)とつみたてNISAで保有している金融商品は、いつでも売却できます。
しかし、売却分の非課税投資枠の再利用はできません。
NISAの非課税投資枠利用は新規投資のみが対象です。
仮に20万円分を売却しても、非課税投資枠が20万円分空くわけではないため注意してください。
5. 損益通算や繰越控除はできない
NISA口座内での利益は非課税になるため、損失は税制上、損失とは判断されません。
そのため、通常の投資では適用される損益通算や繰越控除は対象外とされています。
NISA制度は利益が非課税となるメリットがあるため、通常の投資とは異なり損失が出ても税制上の優遇措置は受けられないのです。
6. つみたてNISAはロールオーバーできない
ロールオーバーとは、NISA口座内で保有している金融商品を、非課税期間終了時に翌年の非課税投資枠に移すことです。
非課税期間を延長できるメリットがあります。
NISA(一般NISA)とジュニアNISAはロールオーバーできますが、つみたてNISAは対象外とされています。
つみたてNISAの非課税期間は最長20年間と長いためそれほど気にする必要はないと考えられますが、非課税期間が終了する際に損失が出ている場合は気をつけたいポイントです。
まとめ
NISA口座で資産運用を始める際は、金融機関選びがポイントです。
金融機関によっては取り扱っていない商品もあるため、事前にHPなどで確認してから口座開設を申し込みましょう。
NISA口座の開設に費用はかからないため、投資経験のない人でも気軽に始められます。
不安な場合は、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談してみましょう。
IFAを味方に付ければ、投資初心者でもスムーズにNISAを始められますので、この機会にぜひ検討してみてください。